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あ────、早く帰りたい。そんで、早いとこ寝ちゃいたい。
心の底から、そう思った、瞬間。
……私の携帯が、鳴った。
こーゆー時に限って、電話って鳴るよね?
ホント、どーしてだろ?
画面に表示されている名前は、香坂千昭【コウサカ チアキ】。
中学から大学まで一緒の、腐れ縁。
同じバスケ部だけど、今日は男子はオフだったハズ……。
「じゃあ、お先────」
三・四年の先輩たちが、着替えを終えて次々に帰ってゆく。
それに挨拶を返しながら、私は、無視を決め込んだ。
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