面倒くさいから、ヤダ。【Side:玲】

4/10
前へ
/66ページ
次へ
あ────、早く帰りたい。そんで、早いとこ寝ちゃいたい。 心の底から、そう思った、瞬間。 ……私の携帯が、鳴った。 こーゆー時に限って、電話って鳴るよね? ホント、どーしてだろ? 画面に表示されている名前は、香坂千昭【コウサカ チアキ】。 中学から大学まで一緒の、腐れ縁。 同じバスケ部だけど、今日は男子はオフだったハズ……。 「じゃあ、お先────」 三・四年の先輩たちが、着替えを終えて次々に帰ってゆく。 それに挨拶を返しながら、私は、無視を決め込んだ。 .
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加