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色んな会話をして仲良くなった私達は、井上さんのことを″まり″と呼ぶことにした。
また、新たな友達が出来た。
それからはずっと、休み時間の時はまりと美和と3人で語りあった。たまに、さゆもやってきて4人で語りあっては爆笑した。
今まではさゆと二人で登校してたけど、まりが加わって3人で登校することになった。
『昔は、嘉山の家に遊びに行ったりとか、嘉山がうちの家に遊びに来たりしよったなぁ』
「嘉山?」
『うん、同じクラスに嘉山っておるやん?』
ある日、さゆが寝坊したか何かでなかなか集合場所にこないため、私とまりは先に行くことにした。
「仲良いったいね?」
『んー・・・転校したての頃は仲良かったっちゃけどね・・・』
「どうしたん?」
気付けば私はまりに、嘉山とのことを話していた。
『いつの間にかそれがなくなっていじめられるようになっちゃってさ(笑』
「そうと・・・?」
『よくイジメられよったなー』
何でだろう?よりにもよって思い出したくもない過去を、何で何も知らない人に教えようとしたんだろう?
そんな自分に少し、疑問を抱いた。
『そうそう!いっつもいっつも・・・』
でもきっと・・・麻李佳に隠したくないって、そう思ったからとった行動だったんだ。友達に隠し事なんてしたくないって、そう思ったから。
「嘉山って、今隣やない?」
『大丈夫!嘉山のいじめパターン一緒やし慣れたもんね』
「慣れたって・・・」
今思えば、このことは話すべきじゃなかったんだ。あんなことになるくらいだったら・・話さなければよかった。
『まぁ、まりをいじめることはないとは思うけど、まりも嘉山には気を付けてね!』
「うん、ちかも気をつけてね!」
『ラジャー☆』
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