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外に出ると
辺りは焼けていた。
多くの死体が
転がっている。
健太
「と…とりあえず」
「帰る?」
裕太
「お前家どこか分かるんか?」
健太
「分からん」
「…けどまぁ歩こうや」
裕太
「お前が生きとってよかったわぁ」
健太
「は?」
裕太
「お前どんだけマイペースなん(笑)?普通、生きる希望とか失うじゃろ」
健太
「このまま死にたくねぇもん!」
(裕太は健太の単純さに心を救われたと同時に我にかえった)
裕太
「とりあえず携帯は無理みたいだな!どっかでラジオ持ってる人探すか?」
健太
「行こうか!」
二人は道端で
ラジオを聞いている
親子を見つけた。
健太
「おっちゃん達ラジオ俺らにも聞かせてくれん?」
おじさん
「ええよ」
「携帯電話が使えなくて困ったやろ」
健太
「ありがと~」
ラジオ
「ジー…」
「大規模な地震のようなものが起こりました。東京を中心に全国に揺れが生じたようです。東京は跡形もなく吹き飛び、大きな谷のようになっています。以上、ちゅうけいでし…ジー…うわぁ!!化け物ぉ~!…ゴゴゴ………ジーー…」
裕太
「化け物?」
健太
「襲われたよな?」
「完璧に」
おじさん
「化け物だと?」
「ちくしょう!」
「いったい何が起ってんだ!」
俺たちは、おじさんに
別れを告げ健太の家を
目指した。
日がのぼりはじめた。
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