次元と刻

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ほんの少し飲んで、立ち上がった。 「私帰るから」 「いいの、本当は私に会いに来たんじゃないんでしょ?」 立ち上がった私は奴を見下ろしているハズなのに、奴の目はいつでも私に冷たく、見下した目で見る。 「彼ならいるわ」 その一言が、冷静だった心を一瞬かきむしった。 「…えぇ、四月一日君を見れてよかった」 「じゃあね、四月一日君。そして壱原さんも」
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