プロローグ

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出会いは入試の日。 時間ギリギリに私は入試会場にやってきた。 「遅刻しちゃう!!」 私はこれまでにない位に走った。 角を曲がれば入試会場。 そんな時だった―…。 『佐藤葉月…??』 私の名前を呼ぶ低く凛とした声。 思わず振り返った。 「えっ……??」 『これ、落ちたよ。』 その人の手にあったのは私の受験票。 「あ、ありがとうございます!!」 『気をつけてね。』 そう言って笑ったその人は、見た事ないほどの整った顔の人だった。 でも―…… 笑ったその人の瞳は氷の様に冷たかった。
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