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私はあの氷の様な瞳が忘れられなかった。
心臓が凍てつくような…。
―――
――――……
「また会えるかな……。」
「葉月ってば、また氷の人??」
隣にいた中学からの親友の美樹が呆れた様に見てくる。
「だって何か気になって…。」
美樹の中ではあの人は“氷の人”となっている。
「入試以来ずっと、氷の人を気にかけてるじゃん。」
「うん……。」
「いい加減諦めたら??今日から高校生なんだし、新しい出会いを見つけよ!!」
「うー……。」
確かにもう会えないかもしれない。
「ほらっ!!早くしないと入学式始まるよ!!」
「あっ!!待ってよ、美樹!!」
美樹に腕をひかれ、私は高校の門をくぐった。
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