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まさかまた会えるなんて…。
……話しかけたい。
でもその人はたくさんの女の子に囲まれてるし…。
「ねぇ今度遊ぼうよ!!」
なんて、あの人の周りの女子が言っていた。
『考えとくよ。』
そう言って伏せ目がちに笑うあなたはやっぱり泣いてる様に見えた。
それを見た時、自然と足がその人の元へと動いた。
だんだんと近づくと、向こうが私に気づいてくれた。
『ぁ……』
「こんにちは。」
目があった瞬間、ドキドキした。
私の事なんて覚えてないはず…。
『久しぶり。葉月ちゃん……だよね??』
私の事を覚えていた事が意外だった―…。
絶対忘れてると思ってた。
「覚えててくれたんだ。」
っていうか同い年だったんだ。
1、2個年上とばかり思ってた。
『もちろん。可愛かったしね。』
そう言ってあなたは笑った。
ううん、笑ってる様に顔を作っているんだ。
だって―……
本当は笑っていないんだという事をその人の瞳が物語っていた。
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