Episode 1「父から」

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見上げた先には旧エデン重工業製 型式番号EA018―2 通称『金剛2式』 身長13メートル 昔、軍で使用されていた量産タイプ。 それをEdenFactoryに依頼、教習用にカスタム化してもらったのをさらにフレ研の3人がメンテ改造を行ったのである。 今学生の間では『フレコン(フレームコントロールコンテスト)』 が、ブームで全国の学校が協賛し大会が行われるようになった。 規則としてはフレーム指導の為、地球統合軍軍人をグループに一人配置することが決まりだ。 「なぁ、アスカ」 「何?ジュースは私のだからあげないよ」 アスカはジュースを隠す仕草をした。 「ちげーよ、来週弟の誕生日だろ」 「そうだけど、何?」 「大会終わったらさ皆でお祝いしねーか?」 「へ?」 「あ、それ良いじゃん、アスカん家でパァーと、やろうよ! ちょうど夏休みなんだし!」 「そう?分かったお母さんに相談する」 アスカはにわかに微笑みジュースの残りを飲み干した。 「あ……」 「わ、私のだから!」
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