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ここは音楽室、中にはピアノを始め、さまざまな楽器が置いてあった
僕たちは音楽室での部活の許可を貰い、室内の真ん中をさっそく陣取っていた
「さて…軽音部か、まずは楽器の担当を決めなきゃね」
と僕は2人に向かって言った
「そうね、私はボーカルがいいわ」
「じゃあ俺はギター!」
それぞれやりたい楽器がある様だ
そして僕は何をすべきか考えた
大体楽器なんて音楽の授業でしか触った事がない
うーん…これはどうすれば…
するとよしのが僕に言った
「ヒロはベースでいいんじゃない?…地味だし」
「今なんか言った!?」
「え、だってヒロ見た目からベースって感じだし…」
「理由は兎に角、ベースかー、悪くないかもな」
すると風が声を震わして言った
「ベースを…ベースを舐めるなああああああああああ!!!!!」
怒鳴りながらさらに風は続けた
「ベースはなあ!!バンドにとって軸なんだよ!!地味なんかじゃねええええ!!ベースなしじゃ成り立たねえんだよおおおおお!!!それをお前…ベースは地味だと…?地味だと言ったなあああああ!!!」
よしのも僕も風が怒鳴っている事に唖然としていた
僕は風を宥める様に言った
「そ…そんなにベース愛があるならベースやればいいんじゃないかな」
「嫌だ、ギターの方が目立つだろ」
「それベース否定じゃねえかあああああ!!!」
僕は風に怒鳴り返した
まあ、話しの流れからして僕が怒鳴りたくなるのは当然の事だろう
怒鳴り合いを聞いていたよしのが落ち着いた声で言った
「じゃあ決定ね、私がボーカル、清水君がギター、ヒロがベース」
よしのは話を続けた
「後はドラムよね、ギターも1人じゃ寂しいし、これはメンバー集めから始めないと駄目ね」
そうか…
確かにバンドは3人じゃ成り立たない
そしてよしのが言った
「じゃああなた達!メンバー集めよろしく!!」
よしのは例の如く僕達に丸投げした。
「え、でも僕達友達いないし…」
「だったら、明日友達を作ってくる事、そして連行して来なさい!!分かった?」
「はい…分かりました…」
そして部活1日目が終わった
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