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さて…担任の先生を探すことになったのだが、どこにいるのだろうか
まだ学校に慣れてないせいか、どこになにがあるのか全く把握出来ていなかった
「なあ、とりあえず歩いてみようぜ」
風はそう言うと教室を出た
僕とよしのも後を着いて行く
しかし、学校に来て一日目だと言うのに、此処の事何も知らないんだな
そんな事を考えながらしばらく歩いていると、それらしき部屋が見えた
「ねえ、もしかしてあれじゃないかな」
僕がよしのに尋ねると、よしのもそれに気付いたようだった
「多分この部屋よね、さあ清水君、この扉を開けなさい!!」
「ええ、俺かよ!」
風は嫌々やるという風にしていたが、内心嬉しいのだろう。
顔がにやけていた
そして風がドアに手を伸ばし、その扉を静かに開けた
「……。」
部屋の中は本や書類などが入れられた棚があるだけだった
風は僕に言った
「この部屋じゃ無いようだが大丈夫か?」
僕は落ち着いた様子、いや、神々しい様子で答えた
「大丈夫だ、問題無い。」
「何シャダイだよ!!」
よしのに突っ込まれてしまった
―神は言っている、この部屋では無いと―
僕はついこんな事を連想してしまったが、よしのに突っ込まれるので言うのはやめるとしよう。
「一体職員室はどこにあるのよ…」
そう呟くよしのは、なんだか疲れているように見えた
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