放課後

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突然、誰かに話しかけられた 「おい、こんな所で何をしている?」 それは我がクラスの担任だった 「あ、担任の先生!」 よしのはそう言うと、先生に駆け寄った 僕は風に言った 「なあ、担任の先生って名前なんて言うんだっけ?」 「いや、担任の先生は担任の先生だろう」 そ…そうか 所詮サブキャラはそんなものか。 そして駆け寄ってきたよしのに先生は言った 「おう、なんだ?」 担任は相変わらず堂々とした面構えだ 「先生、私、軽音部を作りたいです!」 「そうか、ならば勝手に作れ」 「はい!」 そう言うとよしのは笑みを浮かべた え…あれ? もう成立したの? あまりにも簡単過ぎたので僕は戸惑っていた そして僕は口を開いた 「えっと、という事は先生が顧問をしてくれるんですか?」 「そうだ、丁度暇だったのでな、部室は音楽室を使え、はっはっは」 そう言うと担任は大口を開けて笑いだした 「とりあえず部活は作れたわね!」 よしのは僕達の方を向くと、満足そうに笑みを浮かべた そんな笑顔をみていると僕もなんだか嬉しくなる 風に至ってはにやけている。 そしてよしのは手をグーにして上にあげ言った 「さあ、今から部活よ!!」 僕達もそれに答える 「「おー」」 僕はようやく青春の第一歩を踏み出せたような気がした
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