出会い

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「はあ…はあ…走るの速すぎだよ、風」 風が早すぎて追いつく頃には僕はくたくたになっていた 「たく…お前は昔から運動だけは苦手だよな」 余裕をかましている 「まあね、運動より本を読む方が好きかな」 「ははっ」 「お、この曲がり角で可愛い女の子とぶつかったりしたい」 風は変態だ 「変なフラグ立てないでよ…ってうわ!?」 その時突然何かが飛び出してきた 「キャーー!!」 ドンッ! いたた… 目の前には茶色がかったロングの髪の毛で赤い眼鏡を掛けた女の子が倒れていた ま…まさか…? そんなベタ過ぎる事起こるはず無い! 僕は突然の出来事に戸惑いながらも彼女に声を掛けることにした 「えっと…大丈夫?」 そう言って僕は彼女に手を差し伸べる そしてその差し伸べた手を取りながら彼女は言った 「あはは、大丈夫!君こそ怪我は無い?」 「うん…」 「あれ?」 彼女はちょっと驚いた様子を見せながら僕に言ってきた 「その制服…私と一緒の高校じゃない?」 「あ、本当だ」 「しかもそのバッグ、同じ学年なんだね!」 僕の高校は学年によってバッグの色が指定されている 「おいおい、何二人で運命の出会い感じてるんだよ」 にやにやしながら風はそう言った 「え…違うって!!」 「そ…そうだよ!」 彼女も必死に否定している 普通そうだよな… 「じゃあ私もう行くね!急がないと遅刻だよ?」 そう言って彼女は走っていった 「おい…あの子顔が赤かったぞ、お前に惚れたんじゃないか?」 やっぱりにやにやしている風 「あはは…まさか」 「ぷっ…あんな美少女滅多にいないぞ、しかも巨乳」 「や、やめてよ…」 僕がそう言うと 風は急にまじめな顔をした 「同じクラスだったらどうするよ?」 「うう…嫌な予感…」 何故僕が彼女を拒むのか それは彼女の体型が寸胴の用に太かったからだ… そして僕達は学年に着いた 門を通るとクラス分けの表が張り出されていた 「お、俺とお前クラス同じだな」 「本当だ、良かったー」 ほっとした。 風と一緒のクラスなら楽しくなりそうだ 「じゃあ教室行こうぜ」 「うん」 そして僕たちは教室に向かうことにした
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