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「私は平間 由香(ひらま ゆか)と言います。趣味は料理です。よろしく。」
静かに、しかしはっきりとした声で彼女は自己紹介をした
か・・・かわいい・・
はっきり言って僕のタイプだ
ど真ん中ストライク!
審判の間違えようの無いくらいその答えははっきりしていた。
僕は彼女に惚れた・・・!!
容姿は黒髪でロング、整った顔立ちでスタイルもいい。
まさに大和撫子と言ったところだろうか。
「おい、お前あの子の事気になってるのか?」
「えっなんでだよ・・」
「ヒロよ、あの子の事見ながらにやけてたら誰でも解るわ!!」
「なっ」
しまった!!彼女の可愛さに顔が緩んでしまっていたようだ
広人は急いで口を結んだ
「しかしお前が一目ぼれだなんて珍しいな、普段は本が恋人~みたいな感じだったのにな」
「僕だって恋ぐらいするさ!」
そう・・恋ぐらいする。
しかし内気な設定の僕は結局告白できず終わってしまったという苦い経験があった
「はあ・・あんな可愛い子・・・僕に振り向いてくれるのかな」
「うーんそうだな、お前にはこっちがお似合いじゃないか?」
そう言って風が指差した先は寸胴女。
「誰があんなのと!!」
「でもよーあいつ絶対お前に気があるぜ?」
確かに・・薄々感ずいてはいたが、寸胴女が僕に気があるのは誰にでも簡単にわかる事だった
「いや、僕は絶対にあの子を彼女にしてみせる!!」
僕はこの時決意した
平間 由香を彼女とし、ばら色、いや虹色の高校生活を手に入れると!
そして
僕とあの子と寸胴女の壮絶な戦いが始まるのであった・・・
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