出会い

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今は休み時間 僕と風はすることがないので教室の端っこでのんびりしていた 「ああー、暇だな」 そうだるそうにつぶやく風に僕は言った 「これからどうしよっか?」 風はこっちを見もせずに返事を返した 「俺さ、高校ってきらきら輝いたイメージがあったんだけど、こうしてみると意外と何もないよな・・」 確かにそんなに輝いたものじゃないのかもしれない でも・・ 僕は風に言った 「何言ってるんだよ、これから輝かせるんだよ!」 そう・・僕は彼女を作って虹色の高校生活を手に入れるって決めたんだ 「でもなあ・・輝ける事か・・うーん」 風はそう言って悩み始めた すると突然女の子が話しかけてきた 「あ!ヒロじゃない、こんな所でなにしてるのよ」 「あ、よしの・・」 「あ、じゃないわよ!私が話しかけてあげたのになによその態度」 こいつは大川 よしの(おおかわ よしの)僕の小さいころからの幼馴染で風は中学生の時からだったかな? 身長は小さい癖に態度は妙にでかいショートで赤茶の髪の少女だ 「あんた達、部活は決まったの?」 そう言ってよしのは腰に手を当ててこっちを見ている 風は間髪いれず返事をした 「それがまだ決まってないんだよ・・よしのさんは決まったの?」 「私はもちろん軽音楽部よ!中学生の頃もやってたしね」 よしのはそう言うと満足そうな笑みを浮かべた 僕はよしのに言った 「あれ、でもこの高校って軽音楽部無かった気がするけど」 「えっ!?あ・・そんなのしってたわ!今から作るのよ!!わかった?」 知ってると言いながらもかなり驚いたという表情をしている こいつ、絶対知らなかったな 「じゃあそう言う事だから放課後付き合ってね!」 「え・・あ・ちょ・・」 行ってしまった。 何がそう言う事か全く理解できないが今の話の流れからして軽音楽部の事だろう 「はあ・・」 風はため息をついた 風はよしのの事が好きだ 僕には言ってくれないが態度でわかる
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