第一章 【大集合】

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 ココット村へと続く道。  既に寒冷地帯は抜けており、道中は鮮やかな草木が賑わっていた。 「皆に会うのも久しぶりだな……」 「キリンさんは面識があるのですか?」 「一応な。最も忘れられてるかもしれないが」 「安心しろ。どこぞのバカもお前のことは覚えていたんだ。奴らが忘れているはずもあるまい」 「いい加減貴様は主人をバカにするのをやめたらどうだ?」 「ハンター君が可哀想だと思うな……」 「ふん……」  などと、罵倒されながらも歩を進める。  確かにキリンの言う通り、皆に会うのも久々だ。  早く会いたいという思いでココット村へと歩き続ける。 「ところでクシャルちゃんは……」  ナナにクシャルの動向を聞かれる。正直答えなくはない。適当にはぐらかすのが一番だ。 「あいつは……。うん、なんか密林に忘れ物したとかで後から合流するって」 「飛竜が忘れ物……ねえ。考えがたいな」  ガルが呟く。  余計なことを言いやがって。  放置プレイ味わいたいから放っておいてと言われた。なんて言えるはずがないだろう。 「でも後から来るんだよね?」 「ああ、それは間違いない」  直接いたぶられたいからいつまでも放置プレイで待ってない。と、言っていたため確実に来るだろう。  正直なところこのまま来なくても良いわけだが、流石にそれは可哀想だ。
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