第一章 【大集合】

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「お帰りなさい……」  戸を開け、中に入ると同時にフルが駆け寄ってくる。  フルはとまらず抱きついてき、危うくこけそうになりながらもなんとか堪え、受け止めてやる。 「貴様は相変わらずだな……」  ガルがぽつりとつぶやく。 「知らない人……」  フルは俺の後ろの皆に気づいたようで、少し警戒しているようだ。 「お前たちと同じだよ」 「ほんとだ……。少し同じ臭いがする……」  フルは抱きつくのをやめ、皆のほうを見つめる。 「久しぶりだな」 「抜け駆け……」 「仕方が無いだろう。このバカ一人旅立たせるのは不安だったからな」
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