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「新八さんっ、おはようございますっ。」 真生が入り口に立った新八を見つけ、満面の笑みで頭を下げた。 二人はお互いを兄妹の様に信頼し合い、およそ他人とは思えない程仲睦まじくしている。 新八が近付きながら頭を優しく撫で、自分を見上げて微笑む彼女を愛しそうに見つめた。 「ぱっつぁんおはよう。 可愛がるのも結構だけど、今は早く食事を運ばないと冷めちゃうよ。」 そんな二人を微笑ましい目で見つつも、源三郎が仕事の再開を促す。 「源さんだって何だかんだ言いながら甘ぇじゃねぇか。 真生を見てる時なんざまるで父親みてぇだぞ。」
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