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「僕は真生ちゃんのがず~っと可愛いと思うけどな~。」 笑顔の平助を見つめて少し考え込む。 平隊士にも時折同じ様な台詞を言われ、好物を作ってくれと頼まれる事があった。 彼も何かおかずに希望があるのかと思い、出来る限り応えてあげる為要求を聞く。 しかしそれに答えず含み笑いを漏らすと、真生の耳元へ近付いた。 「くすっ、僕が一番食べたいのはね~、やっぱり真…っ。」 最後まで伝えきる前に、渾身の蹴りが入ってそのまま壁へと叩きつけられる。 顔面をしこたま強打し、平助は涙目で蹴り飛ばした張本人へ睨み付けると共に抗議した。
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