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足取りが軽くなった騰馬を見て、烝は苦笑いを浮かべる。 烝「まぁ、真生がえぇっちゅうんなら構わんけど…、 変な考えは起こさへん方が身の為やで?」 その忠告に首を傾げるが、すぐに言葉の意味を理解した。 騰「いやっ、確かに可愛いですけど…。 俺まだ死にたくないんで…。」 顔を赤くして俯くと、その背中を烝が叩く。 烝「まぁ、名前で呼ばれとるだけで十分狙われると思うけど、 …頑張れや。」 そう言って新八達に追い付くと真生の手を握った。 その瞬間鉄拳制裁が烝に加えられ、間に挟まれおろおろとする真生を見て、騰馬は思わず吹き出す。
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