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肩を軽く叩き彼を解放すると、今度は真生の所へやって来て顔を覗き込む。 烝「一回も会った事無いんか?」 真剣な目にたじろぐも、真生は顔を反らさず事実だけを話した。 真「突然話し掛けられて…、 私の名前を知っていたみたいですが、稔麿さん?とは本当に初対面です。」 暫し見つめ合っていたが、烝が先に視線を新八へ向ける。 烝「…悪い、俺用事思い出したわ。 後は三人で楽しんでや。」 言うが早いか、烝は人を避けながら駆け出した。 残された三人は訳が分からないまま、とりあえず団子屋に向かう。 だが、先程から騰馬の仕草がおかしい。
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