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~~~何処か~~~
捺姫
「おい公真! 公真!」
公真
「………………」
捺姫
「起きろ阿呆!」
公真
「……なんだよ。人が寝てる時に……」
捺姫
「あ、その身体って眠るのか……」
公真
「あぁ……俺も最初は違和感たっぷりだった」
なんだかんだ人形にも慣れてきてしまっている。
公真
「……って、俺は魔理沙の家に居たはずなんだが、どうしてお前とこんな所で………………え…………」
こ……ここは何処だ……?
周りを見渡してみると……とにかくそこは、俺の知らない場所だった。『知らない』で溢れていた。
公真
「……何処だよ、ここ」
捺姫
「ここは……違う俺達の世界みたいだ」
公真
「は……?」
捺姫が何を言っているのか、何を言いたいのか……全くわからない。
捺姫
「落ち着いて聞けよ」
公真
「……わかった」
捺姫
「元居た俺達の世界の時間が止まってしまったんだ」
公真
「………………」
まだいまいちわからない。
公真
「あのさぁ……元の世界って?」
捺姫
「なんて言えばいいのかな……。今俺達が居るこの世界は、別の時間が止まってない世界で、元居た世界っていうのは、日本とか人間の里みたいな具体的なものでは…………っだぁ! 上手く説明出来ない!」
公真
「……はぁ、これは誰の仕業だ? スキマ妖怪とメイド長さんがグルで悪戯してんのか?」
捺姫
「わからない……。だけど、前々からこうなる気はしてたんだ」
公真
「俺はそんな気なんぞ知らない」
捺姫
「俺にはわかるんだよ!」
コイツは本当に俺だったのだろうか……
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