259人が本棚に入れています
本棚に追加
つなみ
「それにしても……これからどうしましょうか」
捺姫
「元居た世界の活動化を待つしかないだろー」
つなみ
「じゃあその時が来るまで、みんなで遊んで待ちますか?」
こんなよくわからん世界でか?
公真
「遊ぶって言ってもなぁ……。俺は人形のままだし、出来ることも限られるんだけど」
つなみ
「あ、そうでしたね…………はい」
つなみが合図のようなものをすると、俺の身体は一瞬にして元の人間に戻っていた。
公真
「おぉおおお!? 人間だ! 人間に戻ってるぞ!」
なんだこれ! こんな簡単に戻れていいのか!?
公真
「凄いぞつなみ! お前いつの間に大魔法なんて使えるようになったんだよ!」
つなみ
「ほら。さっきも言ったでしょう? 『この世界での出来事は元居た世界には影響しない』って」
公真
「そ、それが?」
つなみ
「つまり元居た世界に影響が出ないので、この世界では割とやりたい放題出来るんですよ」
公真
「あ……じゃあやっぱり元の世界に戻ったら人形に戻るのか」
つなみ
「はい。だからこの世界では……どんな取り返しのつかないことをしても、それが無かったことになるんですよ」
捺姫
「おまけにさっきつなみが見せたように、簡単に設定をねじ曲げることも出来るんだ」
公真
「な……なるほど」
この仮の世界では、皆がスキマ以上の何かを操れるのか。
最初のコメントを投稿しよう!