突然ですが、

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「ママ、おそいね。」 「うん」 「おなか、すいたね。」 「うん」 「ねえ、かずき、」 「なに」 「ぼくたちさ…」 「…うん」 「すてられちゃった、のかなあ…っ」 「 うん…」 「ふぇ…っ、グズッ、ママ、っしょーたのこと、きらいになったんだ…っ」 しょうた、きづいてたんだ。 きっと、あたまいいから。きっと、ずっとまえから。きづいていたのに、 …がまんしてたのかな。 グズグズとないてる、しょうたのあたまをなでて、ぎゅってだきしめてるとるとスーツをきた、こがらおとこのひとがこっちにちかづいてきた。 「おー、君たち、どうしたんだ?こんな遅い時間に。パパとママは?」 「…すてられた」 「捨てられた?」 「うん、きっとおれたちがきもちわるい、から。」 「なんで?」 「え、?」 「可愛いじゃん。」 「え、これ、きもちわるくないの?」 「耳と尻尾?それ本物なの?触らして~」 にぎにぎとみみをさわられる。 お、ほんものだ、とそのひとは、とくにきにせずに、ふにゃりとわらった。 ちょ、このひと、あたまヤバイんじゃない? .
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