2.始まり

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 翌週の月曜日の朝。  夏実は自宅近くのコンビニ前で、いつものように香絵を待っていた。携帯を見るが香絵からのメールは無い――時間も遅刻ギリギリだった。 『香絵ー先行ってるよー』  夏実は歩きながらメールを送信すると、歩道を走り出した。走りながら、持っていた携帯の着信ランプが光る。 ーー香絵からかな?  そう思って開くと、さっき香絵に送ったメールが戻ってきていた。 「あれ?……」  夏実は少し怪訝に思ったが、目の前に見えた校舎へと急いだ。 .
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