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翌週の月曜日の朝。
夏実は自宅近くのコンビニ前で、いつものように香絵を待っていた。携帯を見るが香絵からのメールは無い――時間も遅刻ギリギリだった。
『香絵ー先行ってるよー』
夏実は歩きながらメールを送信すると、歩道を走り出した。走りながら、持っていた携帯の着信ランプが光る。
ーー香絵からかな?
そう思って開くと、さっき香絵に送ったメールが戻ってきていた。
「あれ?……」
夏実は少し怪訝に思ったが、目の前に見えた校舎へと急いだ。
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