4.悪意の力
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典子は、家政科のクラスの入った校舎へと来ていた。 「あれ、典子じゃん」 そこに、数人の仲間を連れた茶髪の岡野瑞江(オカノミズエ)がやってきた。瑞江と典子は同じ中学の知り合いだった。 「ちょっと相談があるの」 「うん?」 「うちのクラスに生意気な女が居てさ――」 その話しのくだりで、瑞江が顔つきが鋭く変わっていくのを、典子は心でほくそ笑んで見つめた。 .
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