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「……夏実は、塚原君のことどう思ってるの?」
「えー?」
典子も体を乗り出した。
「そーよぉ、いつも仲良くってさぁ」
「私も聞きたーい」
舞も興味深々で、そんな3人を見て夏実はケラケラと笑う。
「やめてよ! 健太はただの友達。去年同じクラスで、席も近かったりして腐れ縁なだけだよ」
「本当に?……」
「本当だよ。嘘ついたって仕方ないじゃん」
その返事に、俯いていた香絵は小さく息を吐くと、顔を上げ瞳を潤ませながら夏実を見た。
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