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「私ね……塚原君のことが好きなの」
夏実の胸がドキンと跳ねた。
「えー香絵、本気でぇー!」
典子の興奮した声に、香絵が小さく頷く。
「……一年のときからずっと片想いしてて……」
「えー! 初耳だよぉ」
舞も興奮気味に香絵の肩を叩く。夏実は突然の告白に驚いたまま、香絵の顔を見つめた。
「どうして、今まで黙ってたのよぉ」
「夏実に悪いな、って……」
「そっか。香絵は、夏実も塚原君のこと好きだと思ってたんだ」
頷いた香絵に、3人揃って夏実を見る。
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