平々凡々

4/4
前へ
/28ページ
次へ
───よし、仕切り直そう。 世の中は、才能と家柄が全てだ。 平等なんて都合の良いものは存在しない。       ヒライ シン 僕の名前は、平井進。 入学試験が比較的難しいとされる、アカデモス学園に通うただの生徒である。    ・・ そう、ただの生徒でしかない。 魔法の実力もテストの成績も真ん中ぐらいだし、容姿も普通という言葉以外見つからない。 とはいえ、貴族も通う学校だし、今年は『化け物』が何人も居るので、一概に真ん中とは言えないだろう。 そうこうしている内に新聞を配り終えたので、日課である剣の素振りをした後、朝食を済ませて幼なじみの車椅子を押しながら学校へ向かう。 化け物が通う学校へと。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加