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───よし、仕切り直そう。
世の中は、才能と家柄が全てだ。
平等なんて都合の良いものは存在しない。
ヒライ シン
僕の名前は、平井進。
入学試験が比較的難しいとされる、アカデモス学園に通うただの生徒である。
・・
そう、ただの生徒でしかない。
魔法の実力もテストの成績も真ん中ぐらいだし、容姿も普通という言葉以外見つからない。
とはいえ、貴族も通う学校だし、今年は『化け物』が何人も居るので、一概に真ん中とは言えないだろう。
そうこうしている内に新聞を配り終えたので、日課である剣の素振りをした後、朝食を済ませて幼なじみの車椅子を押しながら学校へ向かう。
化け物が通う学校へと。
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