平和な時

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───佑牙side 「はぁ…はぁ…」 糞…反則だろ…。あのアゲハ蝶、超能力者発見能力の一つだろ…。面倒な事には巻き込まれたくないのに… あれが"超能力対策班"だったら面倒だったな…。つかそれくらいしか無いか…。 今オレは学校の目の前だった。多分いつもは15分位でつくのに今日は10分位でついただろう。それほど走った 「お?中野じゃねぇーか」 後ろから声が聞こえたから振り向いてみるとウルフヘアで茶髪のニカニカしてる奴──三上 慧(ミカミ ケイ)がいた 「三上か…」 「相変わらずつまんなそうな顔してんなぁ」 つまんなそうなって失礼だよな。こいつがオレに羨ましいってほざいてる"ヤツ"だ。考えてることが可笑しい 「まあ、いいや。どーせだし一緒に教室行こうぜ」 とオレに言い前に歩いていく。まぁこいつとは同じクラスだし同じ方向行くしかないから仕方ないか。と思い、三上の後ろについていった 「そういえばさぁ」 階段を上っている途中三上が歩きながら話かけてきた。その顔は真剣ではないけど真顔で… 「最近、このあたりでまた超能力者が暴れまわってるんだってよ。そいつは紙を操る、紙操作能力(ペーパーウォーク)らしく紙で口を抑えて呼吸出来なくしてるらしいよ」 「……」 こいつ…三上は情報屋だ。一時間前におきた事件でも知ってるときがあったりもしていた .
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