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パンッ!!!!
賑やかな商店街に鳴り響く銃声の音…とは少し違う。的屋の中で鳴った。
「おぉっ!?一等だ!!とんでもねぇ大玉とったなぁ、坊や。箱を重く前に置いたはずなんだがねぇ?」
おじさんは大きな声を出して言った。そーゆうのは言うのか?普通?まぁ、落としたんだし貰っていこう。
「で、一等は何ですか?」
重く前に置いてあった一等しか書いてない箱。興味本意で撃ってみたら一発で見事に落ちた。
おじさんは奥にある古い棚の中をごそごそといじってたが、急に「おっ」っと言った。
「あったあった!!」
と笑いながらオレに渡す。渡されたのは瑠璃色の宝石の様な石がペンダントになり、それからネックレスになったようなものだった。
コレが一等…ショボ。と思ったが口には出さない。確かに綺麗なものは綺麗。よくよく見ると紫深い青にも見えて不思議だ。
「これはなぁ、おっこちててなぁ。綺麗だからいいと思ってとっといたんだ。結構大事にしてたんだけどなぁ。まぁ、やるよ」
普通、落ちてたものを売る店なんて無いと思うんだけどな。
そんな事を思いながらオレは帰ることにして商店街から出ていった。
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