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龍太「あ、そういえば貴女の名前は?
?「あぁ、私の名前は藤原妹紅(ふじわらのもこう)。この竹林に住んでいる」
龍太「へぇ、妹紅か。よろしく」
自己紹介を終えると、妹紅が竹林の外まで案内してくれることになった。
妹紅「…そこ、根っこに躓くなよ……」
所々で妹紅が注意してくれるが、落ちた笹の葉に隠れているため見分けがつけづらい。
龍太「……そういえば、妹紅さん」
道中ずっと考えていたことを聞いてみる。
妹紅「なんだ?あと私を呼ぶときは普通に妹紅だけでいい」
龍太「じゃあ、そうします。ところで、なんで妹紅は俺の事を見つけられたの?」
歩いてみてわかったのだがこの竹林、とてつもなく広いような気がするのだ。それなのになぜ妹紅は自分の事を見つけられたのだろうか…。
妹紅「なんで見つけられたかだって?偶然、歩き回ってたら寝ているお前を見つけたんだよ」
龍太「偶然…ですか」
…運がよかったとしか言いようが無い。
妹紅「最近の竹林はほんとに物騒だからね。風の噂じゃ黒い怪物が竹林の中をねり歩いているなんて話もあるからな」
龍太「黒い、かいぶつ?」
なにか頭の中で引っ掛かるので、さらに聞いてみる。
妹紅「全身真っ黒で、どこから
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