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話している途中、急に立ち止まり
妹紅「……気のせい、いや、この気配は…」
龍太「…どうかしたんですか?」
何かを探るように辺りを警戒する妹紅。
妹紅「…………来る」
龍太「…え?」
妹紅「来い、今すぐここから出るぞ」
いきなり手を掴んで走り出した。
龍太「あの、いったい何が来るのか全く分からないんだけど」
ときどき根っこに引っ掛かりそうになるが、気合いで乗り越える。
妹紅「…例のあの黒い怪物」
龍太「………………………え!?」
妹紅「気配を消していたのかかなり近くに来るまで気づかなかった」
ガサッ…メキメキ……
辺りが暗い。どこからか竹が倒される音が、こっちへ来ている
……グォオォォォォォォ
竹林から、鳥たちが飛び逃げる。
そのとき、謎の雄叫び(?)が、龍太達の耳に聞こえた。
……………まるで、久しぶりに、獲物を見つけ、歓喜しているような……………
そんな声だった。
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