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妹紅「!?…どこへ伸ばしているんだ…気でもくるっ…」
?「ひぎゃー!」
触手の伸びているほうから悲鳴が上がる。
妹紅「!…あっちには龍太がいるんだった!」
戦いに夢中ですっかり龍太のことを忘れていた。
妹紅も、慌てて悲鳴の方へと駆け付ける…。
龍太「うゎぁー!」
影からこっそり覗いていたのがばれたのか、急に触手が自分に向かって来た時にはびっくりして逃げ出していた。
ビュゥッ…バシィッ!
龍太「ひえーっ!」
すぐ脇に伸びていた固まりが振り下ろされて地面をえぐる。ちなみに、今までは紙一重で避けられていたが、急な運動に体が追いつかない…段々と避けるのが難しくなってきていた。
龍太「はっ…はっ…もう…ダメ…」
走るにも体力が無くなってきた。まるでさっきまで見ていた夢のようだ。
限界が近づく中、もう1メートルも近くまで迫っていた時だった…
妹紅「…龍太!」
龍太「!、妹紅!」
怪物の触手とは違うほうから赤い羽が生えた妹紅か飛んで来る。
妹紅「早く私に掴まれ!」
そういうと手を必死に伸ばしながら近づく妹紅。
…この時、油断なんかしていなければ、あんなことは無かったのかもしれない……。
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