秀一SS(ショートストーリー)

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秀「いやぁぁぁぁ!!すいませんでしたぁぁ!!」 俺も全速力で逃げる。 何これ!?そこら辺のホラー映画より怖いんだけど! 教「待ちたまえ、いい子だから」 秀「何でこのスピードでムスカトーンで喋れるんですか!?」 教「今それを返せば許してあげるから」 秀「信用できませんよ!そんな寛大な心持ってるなら、普通追いかけて来ませんよ!」 『そのスピードでツッコミを入れる1年も大したやつだぜ!頑張って逃げ切ってくれ!』 秀「高見の見物してないで助けてくれません!?」 『………おぉーっと、なんて激しい2位争いだぁ!』 秀「それもうスルーじゃなくて、既にイジメじゃないですか!?」 いや、冗談抜きで足がもうもたないって! 帰宅部にトラック1周全力疾走はキツイって! 体育祭って楽しいものじゃないの!? 今身の危険しか感じてないよ!? 教「さぁ、鬼ごっこは終わりだ」 秀「いつまでムスカやるんですか!?」 俺死ぬ!もうすぐ死ぬ! ごめん母さん。こんなところで死ぬ息子を許してください。 今思えば母さんには迷惑かけっぱなしでしたね。 すいません、俺はもう先立ちます。 薫、本当は薫のこと大好きです。薫の好意を気づかないふりをしてすいません。 でも、俺は薫と付き合うことはできないんです。それが、昔に決めた自分のルールですから。 ん?俺が死んだら、薫はどうなる?やっぱり、悲しむのか?泣いてくれるのか? そんなことさせるか。二度と薫を泣かせるものか。 これも、昔に決めた自分のルールだ! まだ俺は、死ねない!
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