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さっきの場所に戻ると、三毛猫が昼寝していた。
「あっぶね~もう少しでアイツの腹の中だったな💧」
そして、トラックを降りると機械片手に、ガスの検針に回った。
一方、燕を自宅に連れ帰った彼女の方は、手際よく、水をコップに容れ、ストローで燕のクチバシに水をつけて飲ませていた。
「水はいいんだけどさ~餌は何?💧」
携帯を持ち、サイトに接続する。
携帯の向こうに心強い味方が居るのだ。
手早く文字を打ち込み、反応を待つ間に、そのサイトで知り合った動物好きの知人にリアメを送る。
「早く、コメくれ~💦」
待つこと数分、返しコメを見て、冷蔵庫に入れっぱなしになっていたミールワームが使えるとわかり、早速、蓋を開封した。
相手は野鳥、親でも無い相手から餌を貰うことはあり得ない。
「ちょいとごめんね」
身体を捕まえ、首を折らないように気を付けながら、クチバシをこじ開ける。
ミールワームを入れるが、すぐに吐き出してしまう。
「食べないんだけど💧」
仕方なく、サイトを覗くと、鳥に詳しい人が返しコメを入れてくれていた。
「え?ミールワーム洗うの?鰹節?青海苔?あるじゃん」
台所で、ミールワームを割り箸で摘まんで洗い、青海苔を振りかけた。そして、再度、クチバシをこじ開けて、ミールワームを突っ込んだ。
「お~食べた~は、いいんだけど、何匹食べさせんの?💧」
また、サイトにコメを入れ、反応を待ちながら、燕の身体を観察する。
左の翼が、きちんと開かず、脱臼してるかのように肩が落ちていた。
そして、顎のところの羽毛が禿げて地肌が見えていた。
「カラスだろうなぁ~やっぱし💧猫なら、食べられてる💧」
いつまでも、布の上に置いておくわけにもいかず、こんな時のために準備しておいた虫かごに、新聞紙を敷く。更に細かくちぎってフワフワにする。
「とりあえずの寝床」
中に入れ、しばらく放っておいたら、翼に頭を突っ込んで寝ていた。
「もしかして寒い、とか」
ここは北国。更に海辺ということもあり、濃霧が続いていて気温が上がりにくい。
携帯をのぞくと、またコメが増えていた。
「ペットボトルにお湯、お~その手があったか」
早速、資源ゴミの袋をあさり、小さめのペットボトルにお湯を入れ、虫かごに入れてやった。
「そのうち、巣をつくってあげるから、今はガマンだよ」![image=366429799.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/366429799.jpg?width=800&format=jpg)
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