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何故慎重になるかって?
忍者部のある先輩は俺より先にきて罠をはったりする。
だから慎重にするのだ。
しかし今日は何事もなくホッと胸を撫で下ろした。
「あれ?先輩きてないのかな?いつもなら・・・」
「隙有り!!」
バコッ!と頭を何かで殴られる。
「いてっ!先輩、いたんですか?」
「ふふふ・・・どうだ。完璧だっただろう。私の隠れ身の術は」
俺の頭にいきなり殴りかかってきたのは黒く長くて美しいポニーテールの女子生徒。
この人こそが忍者部部長の真田 幸乃(まさだ ゆきの)という一つ上の先輩だ。
そして先輩が片手にもっている模造刀が先輩の愛刀・夜草。
名前はゲームからとったらしい。
この人は隙有らばこの模造刀できりつけて(?)くるのだ。
「それにしても・・・・・おそいぞハットリ君。君が遅いだけで君主の命に関わることだってあるのだぞ?」
「この時代に、しかも俺みたいな高校生に君主もくそもありません!あと俺はハットリじゃなくてフクベだって言ってるじゃないですかサナダ先輩!」
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