君に一目惚れ

3/3
前へ
/17ページ
次へ
それから何度か廊下ですれ違う。名前はまだわからない。無意識に目で追ってしまう。  「ねぇ。ちょっと!」 ───え?  僕はわけがわからず目をぱちぱちさせた。だって見ることしかできなかった彼女が僕に話しかけているから。  「ねぇ、聞こえてるの?」  「え…な、なに?」  「だから…あんまり私を見ないでくれる?自意識過剰とか思うかもしれないけどあんた露骨すぎ。喧嘩売ってんの?私なにかしたっけ?」  「え…別にそんなつもりは無いよ…。」  「つ…つもりはって……とにかくもう見ないで!!」  「わ、わかった…」 なに承諾してんだ!!馬鹿だ。  
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加