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それから何度か廊下ですれ違う。名前はまだわからない。無意識に目で追ってしまう。
「ねぇ。ちょっと!」
───え?
僕はわけがわからず目をぱちぱちさせた。だって見ることしかできなかった彼女が僕に話しかけているから。
「ねぇ、聞こえてるの?」
「え…な、なに?」
「だから…あんまり私を見ないでくれる?自意識過剰とか思うかもしれないけどあんた露骨すぎ。喧嘩売ってんの?私なにかしたっけ?」
「え…別にそんなつもりは無いよ…。」
「つ…つもりはって……とにかくもう見ないで!!」
「わ、わかった…」
なに承諾してんだ!!馬鹿だ。
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