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「マー… 長……」
体が揺さぶられる。
昨日の登山訓練で疲れ切って、今日の朝もF.N.G─クソッタレの新人(Fuckin New Guy)─の訓練に付き合ってクタクタなのに…─
「伍…─マーク…マーク!!」
聞き覚えのある声だ…
「マーク!起きろ!敵襲だ!!」
その言葉でとっさに身体を起こした。
目の前には分隊長のマッコード軍曹が凄い形相でこっちをみていた。
「マーク、しっかりしろ!ロシア軍が“上”から攻めてきた!NORADがサボってやがった!」
兵舎の周りの兵士たちは着の身着のままの上からヘルメットとアーマーベストを着て、武器を持って飛び出していく。
「─敵は空挺師団だ!油断するな!」
「B中隊!北東の方角に展開!」
「総員に告ぐ。ただちに展開し、民間人の避難経路を確保、各所指定のLZから民間人をチヌークで退避させる。敵は北東から南東にかけて接近中。これは演習ではない。繰り返す、これは演習ではない!」
あちらこちらで怒号と、そしてヘリのローター音が響き渡り、たくさんのハンヴィーやらMRAPやらがいったりきたりを繰り返す。
「目を覚ませクソッタレ!急いで武器と弾薬持て!いくぞ!」
ヘルメットとアーマー、ホルスターを無理やり着け、ポーチにありったけの弾薬を入れた。
ACOGスコープ付きのM4A1ライフルを手に取り、マガジンを詰めて、初弾を装填した。
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