演習 プラティ対プレコ

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 プラティさんに撃たれた太ももが、まだ痛む。  成り行きで実施された訓練だったが俺は絶対に勝つ。  だいたい俺が軍の新人訓練プログラムを受けてない事を理由に、あんな事をして来るなんてプラティさんは酷い。  普段からかわれてる仕返しも兼ねて勝つつもりでいる。  だいたいマフィアでの訓練だって厳しかった。  プラティさんには言ってないが暗殺者の訓練を受ける者は有無を言わさず頭を丸刈りにされる。  教官が訓練生を呼ぶ時は本名では呼ばない。  うじ虫だのクソだのロクな呼び方をしない。  それに俺は太ってないのに「微笑みデブ」と有り難くないアダ名を付けられた。  そして教官と会ったばかりなのに自分で首を絞めろと怒鳴られた。  普通は自分の手で首を締めるが教官が首を締めてやるから教官の手に首を乗せろと言う意味だった。  訓練中、教官は常に罵って来るが俺のケツが吐き捨てたガム70キロ分に見えると言うのはショックだった。  俺だって女だ。太ってるのではないかと少しは気にする。  それから隠していたドーナッツを見つかった時もある。  その時に俺が太っているからドーナッツを隠してはいけないと罵られた。太ってないのに。  俺以外の訓練生が腕立て伏せをしてる中、そのドーナッツをその場で食べる事になった。  俺のせいで誰が腕立て伏せをしても心は痛まないが後で、ゆっくり食べたかった。
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