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朝、起きても無かった事にはなってなかった。
仕方なく上司に電話した。吐き気がする。
確か上司は休日ではなかった。
「もしもし」
上司は、とぼけた感じで電話に出た。
「仕事中に申し訳ありません。
実はプレコが演習をしたいと言い出しまして。
ダメなら良いですが」
色々と適当な上司だけれども、こんな下らない事を頼むなんて良心が咎めた。
「ん?内容は?」
なぜか興味ありそうに聞いて来た。
「私がボディーガード役でプレコが一人でターゲットを暗殺すると言う物です」
「良いんじゃない?ターゲットは俺で良い?」
即答だった。
「しかし業務に影響が出てしまうのでは?」
本心では断って欲しかった。
「出ないよ。最近、ヒマだし面白そうじゃない」
いかにもノリノリと言う雰囲気が伝わって来た。
「分かりました」
電話を切った。
「プレコ。やるって」
それを聞いたプレコは驚いていた。
「はい」
「どうせ断られると思ってたでしょ?」
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