50人が本棚に入れています
本棚に追加
「あんた剣士か何かでしょ。ほら、あの時あいつに一般人って言ってたし。なにか話聞かせてよ。倒したモンスターの話とか。」
グスタはげんなりした。コミュニケーションは苦手だし、話が好ましくない方向に進んでいる。仕方ないので当たり障り無い程度に話す。
「俺の一族は代々騎士をしている。俺は騎士見習いだったが、ある人を捜す為に家を出て旅をしている。」
「ある人?」
カルメーラは興味を持ったらしい。ついでだと思い、たずねた。
「黒髪に青い瞳の美しい人だ。知らないか?」
一座の人々が話し始めたが、暫くして、知らない、ということになったらしい。
「他に特徴無いの?名前とか。」
グスタは首を振った。
「あまり詳しく話せないんだ。」
そっか、と言って、カルメーラは残念そうにした。
最初のコメントを投稿しよう!