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だが次の瞬間、いいこと思いついた!というような表情になりグスタに言った。
「あんたこの街に来たばかりでしょ?もしそうなら捜索も兼ねて明日この街案内してあげる!はい決定!お礼?いいのよあんた恩人なんだし!」
話が勝手に進んでしまった。断ったところで聞いてもらえそうもないし、デメリットも無いのでグスタは何も言わないことにした。それにしても彼女、積極的である。その日の夜は賑やかな一座の人々との宴会で過ぎていった。
「じゃあ、説明するわよ!」
翌朝、元気よくカルメーラは案内を始めた。
「あ、まず言っとくと、私この街の出身なの。身よりの無いところを座長に拾われてね。だからこの街については詳しいわよ!」
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