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広場には人だかりができていた。グスタは175センチと、そう低くない身長だが、流石に人だかりの向こう側は見えない。
「飛翔」
グスタが呟くと僅かに風が足元に纏われ、地面から20センチ程グスタは浮き上がった。なんでもない一般的な魔法であるから、周りは気にしない。そうしてグスタは芸を見ることに成功した。
「さあさあ、お次は華麗に舞う水の妖精、我らが踊り子カルメーラ!」
座長らしい割腹の良い中年の男が陽気に言ったと同時に、カルメーラは登場した。
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