50人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前ら失せろぉぉぉ!!カルメーラちゃんは俺のモノだぁぁぁ!!」
下品な声が広場に響く。カルメーラは男によってツタのような植物で縛られていた。
「誰があんたのモノよ!てゆーかあんた誰よ!」
カルメーラが怒りながら叫んだ。かなり気が強いようだ。
「うるせえ!!黙ってろ!!」
男はさらにカルメーラの首筋にナイフを近づける。流石に怖いらしいカルメーラは黙ってしまった。
「頼む!カルメーラを放してくれ!」
座長が涙ながらに男に言った。だが、それでカルメーラが解放されることはなかった。
「誰か!カルメーラを助けてくれ!誰か!!」
座長が叫ぶが、観客たちはたじろぎ、誰もその声に応えようとしない。
最初のコメントを投稿しよう!