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面倒だと思ったが、この状況を放っておける程グスタは非情ではなかった。ため息をついて、飛翔し、カルメーラと男の数メートル前に降り立った。
「哀れなものだな。」
「あぁ?」
「暴力に訴えなければ、好きな人に告白もできないのか。馬鹿だな、そんなことしたら余計嫌われるだろうが。まあ、普通に告白したところでお前に望みなんて無いんだろうがな。本当にかわいそう。こっちが暗い気持ちになる。この世から消えてくれればいいのに。てか消えろ。」
グスタがいっきに罵倒すると、男は明らかに憤慨し、グスタに叫んだ。
「お前に何がわかる!どうせお前みたいな男は女に苦労したことが無いんだろう!!俺なんて…俺なんてなあ…!!」
カルメーラを縛っていたツタが音を立てた。
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