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「40年生きて、彼女できたことがねえんだよぉぉぉ!!」
男が叫ぶと同時に、ツタが勢いよくグスタに向かって伸びた。
「本当に馬鹿だな。」
グスタが呆れ顔で言った。そして剣を抜き、ツタをなぎ祓った。
「一般人が無理するな。一本しか操れないのだろう?」
グスタがフッと笑い言うと、男は気がついたらしく、カルメーラの方を見た。
「我水の精霊と共に在る者。精霊よ水の力を我に示せ。流水弾!」
自由になったカルメーラが詠唱し、男に至近距離で水の弾丸を放った。
「二度と近づかないで。」
男にそう言い放つと、カルメーラはグスタのもとへと向かった。
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