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「……………左様で………… ですが、それでしたら私などより、一般募集をかけて選ばれた方が、確実ではございませんか?」 美姫は、困った顔でそう薦める 出来れば、学校になど通いたくなかった この力で、仲間を傷つけることをしたくなかったから…………… しかし、そう上手くはいかないらしい 「一般募集も考えたらしいが、1人の枠にそれほど多くの希望者はいらないそうで…………… 知人の伝を使って、少人数に絞ることにしたそうだ ただ、他の奴らはみんな大学やら社会人になっていてな? どうしようかと頭を悩ませていたところだったのだ」 「……………はぁ~………」 美姫は、力なく頷く 出来れば、出来るだけ、行かなくてもすむ方法はないかと頭をめぐらせる 「……………ですが大伯父様? 私がここを離れては、依頼に来られたお客様にご迷惑がかかってしまいます」 美姫は、はっとしたようにそう付け加える 美姫の力は、知られてはいけない一種の禁忌事項だが、言霊を使っているところさえわからなければいいのだと、大ばばさまから授かった仕事があった それは、相手の不安や悲しみを、言霊の力で軽くしたり、身体の異変をいち早く知らせるために、身体に暗示をかけたり、好きな人と結ばれるよう願掛けしたりと、巫女のような生業であった 最初はちらほらだったお客様も、今では予約しなければならない程有名となった
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