12人が本棚に入れています
本棚に追加
未だ信じられない私は、ぽつりと呟く
「今の学校は、私たち世代の古ぼけたちんけな建物より、こういった外装にこだわる所がでてきたのでしょうか……なんとも馴染めない風景です……」
鞍馬も、唖然とした様子ではなす
学校といえば、ずらっと縦長い3階建ての白いものが一般的と思っていた
「…………私は、もしかしたら間違った選択をしてしまったのかもしれませんね……………」
苦笑するしかない……………
「ですが、よい機会ではありませんか。せっかくですので、洋館の学校で、楽しく勉強を行ってください」
鞍馬は、慌てた様子でそう返してくる
「…………楽しむ、ですか………
そうなるよう、努力いたします」
私は、うつむきながらそう答えた
どうあっても、少し気を抜けば力が発動しかねない程、言霊の力が半端ないのだ
傷つけないかどうか不安になり、楽しむ処ではないはずだから
「…………美姫様…………」
鞍馬は、そんな私を見て、シュンとした顔をする
最初のコメントを投稿しよう!