count2

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未だ信じられない私は、ぽつりと呟く 「今の学校は、私たち世代の古ぼけたちんけな建物より、こういった外装にこだわる所がでてきたのでしょうか……なんとも馴染めない風景です……」 鞍馬も、唖然とした様子ではなす 学校といえば、ずらっと縦長い3階建ての白いものが一般的と思っていた 「…………私は、もしかしたら間違った選択をしてしまったのかもしれませんね……………」 苦笑するしかない…………… 「ですが、よい機会ではありませんか。せっかくですので、洋館の学校で、楽しく勉強を行ってください」 鞍馬は、慌てた様子でそう返してくる 「…………楽しむ、ですか……… そうなるよう、努力いたします」 私は、うつむきながらそう答えた どうあっても、少し気を抜けば力が発動しかねない程、言霊の力が半端ないのだ 傷つけないかどうか不安になり、楽しむ処ではないはずだから 「…………美姫様…………」 鞍馬は、そんな私を見て、シュンとした顔をする
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