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「…………さぁ、鞍馬も、このあと伯父さまに頼まれたお仕事があるのでしょう?
私はここから1人で行きますから、自分の仕事に戻りなさい」
私は、にっこり笑いながら言い放つ
鞍馬は、心配そうな顔をするが、私が頷くと、わかりましたと車に乗り込み去って行った
「…………はぁ~
今日からここで、私は生活するのですね」
もう一度、目の前の建物を見渡し、呟く
平穏無事に、過ごしていけたらと、願いながら………………
「…………それにしても、入り口はこの真ん中の玄関からでいいのでしょうか…………」
私は、テクテク歩きながら首を傾げた
この一ヶ所ぐらいしか、扉が着いていないのだ
「……………まぁ、入ってみればわかりますわよね?」
私は、意を決して、扉に手を掛けたときだった
《てめえなんかこの学園からいなくなれ!》
「!?」
突如、言霊の力が頭の中に響きわたる
(どこから……………)
私は、急いで辺りを見回す
しかし、人影すら見当たらない
(…………これは………)
私は、仕方なく、とある手段をとることにした
《……………言葉に宿いし力よ
我にその力の源を示し給え…………》
片手を上げて、そうぽつりと呟く
すると、どこからともなく、風が髪を揺らす
その流れは、一定の方向に向かって流れ動く
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