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「お待ちしておりました美姫様
余りにもご到着が遅い為、今探しに人を寄越そうかと考えていた所でした」
長い坂道やら下り坂を歩み進み、漸くたどり着いた玄関らしき場所には、びしっとスーツを着こなした年配のメガネを掛けた男性が、出迎えをしてくれた
「そんな、
ただ少し学園の周りを見て回っていたので、遅くなっただけなのですから
私ごときで大げさになさらなくても………………」
苦笑しながら言い渡すと、男性ははにかむ
「そう言う訳には参りません
大切な旦那様のご友人の姪ッ子様でございます
何かあっては、お預かりする面目が立ちません」
男性は、はっきりとそう告げた
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